保険金詐欺の思い出。

本日、東京女子医大の医師が保険金詐欺で逮捕されたと報道が流れました。

医者なのにどうして??と思う人もいらっしゃるでしょうが、常識的な判断が付かないから保険金詐欺をする訳で、もうどうにもならなかったのでしょう。

 

私は保険金詐欺のニュースを見る度に、かつて実際に保険金詐欺の契約者と対決した時の事を思い出します。

詳細は書けませんが、保険金請求が立て続けに発生し、おかしいな?と思っていたところ前の支払いが終わっていないのに次の請求事故が発生!誰も見ていないところで「転倒」し、既に通院1ヶ月だというのです。!一週間前に話した時は何も言っていなかったのに!

この時点で私は保険会社に支払いを止めて過去の履歴など細かく調査することを依頼し、相手の動向を見守りました。(皆さんが考えたって、おかしいでしょ?)

するとまたまた事故発生。今度はその正当性を立証するためか、わざわざ警察を呼ぶという、ニュースやTVドラマで見るような偽装工作?まで行い、保険金請求してきました。

本人は必死なのでしょうが、我々からしたら「何でこんなに不自然極まりない請求を繰り返すのだろう??」と理解に苦しむような行動です。

調査の結果、他の代理店にも契約があり保険金請求していることも判明、その時点で支払いを全て停止し警察へ相談することになりました。

捜査は警察の仕事ですから、我々は先ず相談。明らかな実被害があれば被害届を出します。

この時は結果的に保険会社は一部の保険金は支払ったものの、途中からは支払いを停止したため被害届を出さす。保険金詐欺は立証されませんでした。

私としては、もう一歩踏み込んで起訴して欲しかったと今でも思っていますが、これにもまた色々な理由があって、実際のところ表に出ていない保険金詐欺事件は沢山あるのだと、知りました。

 

まあ、『色々な事情』についてはまた後で機会があったら書こうと思います。

 

嫌な思い出ですが、忘れてはいけない経験になりました。

 

保険会社に道義的な救済を求めますか?

3.11の震災では多くの方がその被害に遭われ保険会社各社もその対応に追われる中で、3月15日に生保協会が本来支払わないことになっている保険金の支払いを発表したことは私たち業界の人間以外にはあまり知られていない。

全ての生命保険会社、地震による免責条項等の不適用を決定
平成23年3月15日

今回の東北地方太平洋沖地震により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
各生命保険会社では、被災されたお客様のご契約については、地震による免責条項等は適用せず、災害関係保険金・給付金の全額をお支払いすることを決定いたしましたのでお知らせいたします。

(※)一般的に、災害関係特約については約款上に、地震等による災害関係保険金・給付金を削減したり支払わない場合がある旨規定されていますが、今回はこれを適用せず災害関係保険金・給付金を全額お支払いすることを全ての生命保険会社から確認しております。

この決断は、保険会社が道義的責任を負う覚悟を、まさに行動で表したもので、支払いの累計は6月10日までの資料で818億8千5百万にのぼり現在も増え続けている。

上記が素晴らしい決断だったことに疑う余地はないが、この「道義的責任」をどこまで保険会社が負うべきなのか、一般企業である以上疑問を感じることもある。

企業の負担しきれない額を超えて無期限に払い続けることは出来ないし、時に行き過ぎた、耳障りの良い言い訳に「道義的責任」が持ち出されている事もあるのだ。

例えば自動車保険の年齢による保険料率は一見公平のようだが、実際にはそうとも言えない。

具体的には免許取得後間もない若いドライバーや高齢ドライバーの保険料をその事故率から適正に計算すると高くなりすぎるので、事故の少ない中年層の保険料から補填して格差を縮小くしている。
まるで公的年金である。

この説明を「保険料が高過ぎると無保険自動車が増える」「無保険自動車が増えると被害者が救済できない」、最後には「保険には道義的責任がある」とするのだが、つまり適正なリスクの引き受けという面では完全に矛盾している事は百も承知というわけだ。

しかし、こんな社会秩序の安定化というような大それた責任を、国民は保険会社に求めてはいるのだろうか?

求めているのは・・・・本来責任を果たすべき国なのだろうな。

 

地震保険の事故受付件数は、東京海上日動で67,548件(3/31朝現在)

地震保険の事故受付件数は、3月31日東京海上日動全体で67,548件に達しました。(阪神淡路大震災は約16,000件)

群馬県内でも1439件が本日までに受付され、約40%の保険金支払いが完了しました。

 

弊社のお客様で被害のあったお宅に、31日損害課担当が査定に来たので同席させて貰いましたが、どうやら支払いまでに3週間かかるとのことで、

更に通常は支払時にハガキで支払い済通知が出たり、代理店に連絡が来たりするのですが、今回はそのようなフォローは一切無しとの事で、やはり通常通りには行かないのだと実感しました。

保険会社の社員も、決して怠けているわけではなく、弊社の担当営業社員も損害課のサポートに回り、今月からは福島県入りする社員も増えるそうで、あの日以来休みらしい休みがない生活をしているものも多いようで、とにかく大忙しのようです。

 

今日、住宅を失った被災者に100万円の当面の生活費が渡されると報道されましたが、避難所暮らしをしている人にとって、生活の不安を若干でも拭うことが出来ればきっと被災者の方も勇気づけられるはず。

保険会社の社員も皆、そのような思いで戦っています。