放射能測定器を購入したことは、以前にも書いたとおりですが、その結果色々と学ぶことが多くて驚きます。
実際に十数カ所計測したところ、ここ10日ほどの富岡市内は平均0.08-0.09 マイクロシーベルト/毎時(以下μSv/h)で、市や県が発表している数値とほぼ同じ結果が出たのですが、『全国的にはどうかな?』と思って国(文部科学省)が発表しているモニタリングポスト資料を観てビックリ!
なんと今日の前橋市内は0.028μSv/h!、私の測定の4分の1ではありませんか!?
よーく資料を見て観てみると国の発表は前橋市のモニタリングポストの高さ『21.8m!!』7階建てのビルの屋上ほど地面から離れたところを計っているんですね。(ワイヤーでも張って空中で観測しているんでしょうか?) 更に一番端に別枠で1mの高さの数値が書かれていました。
環境放射能水準調査結果(都道府県別)https://radioactivity.mext.go.jp/ja/
つまり、メインは日本列島に『今どのくらい飛んでいるか』を発表しているわけで、生活している我々の健康に直接害を及ぼす現場の数値ではないのです。
今日までTVで流れている線量が低い事に疑問も持たずにいたのですが、こういう数値を報道しているとは全く知りませんでした。
実際計ってみると分かりますが、計測数値は環境(場所と高さ)によって大きく異なり、排水溝や雨水や汚泥の溜まる低地、枯葉の堆積地などは明らかに高めの数値になります。
地面からの影響を受けない数値も重要ですが、私たちは地面を歩いて生活しているのですから、せめて高さ1mくらいの実際の数値と今日飛んでいる放射性物質量をあわせて報道してこそ意味があるし、まったく意味が異なるものを『空間放射線量』と同じ呼び名でまとめると言うのはおかしいのではないでしょうか?
みなさん。情報は公開されています。
しかし、沢山の情報の中で上から流れてくるものの多くは流したい側の意図により情報が選別されているのです。
私たち一人一人が自ら情報を入手する方法と正しい判断力を持つことが大切だと改めて認識しました。
群馬県のHPでは21.8mの結果と県内各地の高さ1mの結果を併記しています。