ウニッコ柄のグルミットを造ってみた


2ヶ月程前、香港に住む知人がインスタにUPした1枚の写真に衝撃を受けた!『マリメッコ犬!』って子供が好きなイギリスのクレイアニメ『ウォレスとグルミット』のグルミットじゃないですか!?

image

これは欲しい!とすぐにメールしたところチャリティオークション用で1mもある大きなものであることが判明、この他にも沢山あるけれどどれも落札価格は200万円以上!!とても手が出ないよ〜。

イギリスなら20cmくらいの小型のものが売っているんですが、ウニッコ柄はありません。

えーい、無いなら造ってしまえ!

と言う訳で、ウニッコ柄のグルミットを自作してみました。

フィギュア制作は初の試みで、安易に紙粘土細工感覚でスタートしたのがマズかった。

子供の頃に使っていたような重くて固くなる紙粘土って最近はあまり売っていなくて、ふわふわした軽いもので造って失敗。

乾燥したら縮むし歪むし全く求めていたクオリティに近づけません。

それではと固いものをネットで探して購入→また失敗。

きめが粗くて毛羽立つし、割れと歪みが・・。

調べてみるとフィギュア作家の皆さんは『石膏粘土』というものを使う事が判明。何種類かある中で入手が簡単だったバジコというメーカーの『プレミックス』を購入し、ようやくスタートラインに着いたのでした。

 

①先ずは手本を採寸

image

②パーツごとに図面を書いて、芯をアルミ線で造ります。
パーツが大きい時は発泡スチロール芯にアルミ線を巻きました。

image

③芯に粘土を盛る。

粘土は初めから厚くせず芯を隠す程度にしておくと歪まないし修正が楽なような気がします。

image

④修正

乾燥した粘土の修正はカッターとサンドペーパー。この粘土の素晴らしいのはカッターでガンガン切れる!削りカスを集めて水を加えると再生利用できること!ほとんど無駄にならないし、粘土を足す時の食いつきもよく何度でもやり直せます。

⑤接合

乾燥→修正→盛り→乾燥を何度も繰り返し、ほぼ完璧な状態にしたら各部を繋げます。接合部に芯穴を開けて接着面に水をつけ、削りかすを融いたペーストを糊代わりして接着。

image image image image

接合部の段差をならして全体にペーパーをかけたら、凄くいい!

もうこれで完成にしちゃおうかってくらい、いい感じ!(と自画自賛)ここまで苦労したもんなー。

⑥コーティング

塗装に入る前に石膏の表面をコーティングします。

クロスクレイという液状粘土に15%ほどボンドを加えて塗ると、一旦ザラザラになりますが、乾いた後で磨くと小傷が埋って表面のキメが整い固く水に溶けづらくなりました。

image

⑦塗装

いよいよアクリルガッシュで色塗りをします。

ベースも真っ白だし、白を塗る必要は無いみたいだったけど、ペーパーのかけ過ぎで一部石膏粘土が出て来ちゃったので、全体を先ずは真っ白にペイントしました。

白は気楽にぬれましたが、それ以外は下絵も無い一発勝負なので緊張するな〜。

image image

⑧ニス塗り

image 塗付前

マットな感じも良かったのですが、マリメッコのマグカップと揃えたかったので石膏用の厚塗りニスを塗りったら完成です!

image2度塗り後

なんだかんだで2ヶ月も掛かりましたが 大!大!満足!

image

いやー楽しかった。

 

欲しい人(がいるかどうか分かりませんが)は海外通販で本物をどうぞ。ほとんど売り切れていますがカワイイですよ。

https://www.gromitunleashed.org.uk/


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください